死神に取り憑かれた何か

散歩

約半年ぶりに祖父と散歩に行った。太陽が西に傾いてしまってからだったので長い時間ではなかったが、いい運動にはなった。土手道で犬の散歩をしている老夫婦とか、明日にも枯れそうなコスモスとか、暗くなっても公園で走り回る子供たちとか、外に出なければこういう一つ一つの存在も知ることがなかったんだと思うと、それなりの収穫があったなと思う。自分は死ぬまでにあと何回散歩に行くか、明日変わってしまうかもしれないこの景色があと何回見られるかなんて馬鹿みたいなことを考えていたら、なんだか無限に生きていたいと思ってしまった。そしてまた明日から長い一週間が始まるんだなと思い出して、夕陽と共に消えたくなった。